ネキシウムとアルジオキサとLメントール

一口に胃薬といっても、その働きはさまざまです。消化酵素が含まれ胃の負担を軽くするもの、胃酸を中和するもの、胃を温めて動きを活発にするものなどがあります。ネキシウムは胃酸の分泌を抑え、傷ついた粘膜へのダメージを和らげる薬です。制酸剤にも幾つか種類はありますが、ネキシウムはプロトンポンプ阻害薬に分類され、最も効果の高い薬と言われています。そのため胃潰瘍や逆流性食道炎の治療薬として、病院でもよく処方されます。かなり強力な薬なので、長期的に服用することは少なく、保険適用には制限期間があります。
アルジオキサには胃壁の血行を改善して、プロスタグランジンの分泌を促し、胃粘膜を保護する作用があります。また粘膜の傷の修復を助け、胃酸によるダメージを軽減します。胃炎や胃潰瘍を治療するほか、他の強い薬で胃が荒れることを防ぐために用いられます。ただしアルジオキサは、それほど強力な薬ではないので、効果を発揮するには長期間の服用が必要とされます。そのかわり副作用もほとんどないことが特徴で、慢性胃炎には特に適しています。なお腎臓に疾患のある方が服用するときは注意が必要です。
Lメントールはミントに含まれる冷感成分で、化学合成でも作ることができます。抗炎症作用や抗アレルギー作用のほか、血行を促進することでも知られています。天然のLメントールは古くから抗菌・防虫剤として用いられてきました。現在では、市販の多くの胃薬にも配合されています。清涼感があって薬を飲みやすくするとともに、胃の不快感をすっきりさせる効果があります。一般的な胃薬には、このほか各種の健胃生薬などが組み合わされ、総合的に胃の働きを高めるよう工夫されています。